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評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 上巻 (KCピ-ス) 人気ランキング : 3284位
定価 : ¥ 600
販売元 :講談社
発売日 : 2006-12-07
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 600
歴史書のパロディとして、ファーストから説き起こす

ビジネス書としても紹介されてしまった名著。シャアと言う男の行動原理・思想を理解するうえでも必須文
献かと。もともとはZガンダムにおけるシャアについて書かれていたものを、新書として出版するためにファース
ト・ガンダムと逆襲のシャアに関する記述を追加したとのこと。
ファーストにおいて完璧だったシャアがいかに「地に落ち」ていき、「地に落ち」たシャアがどうして「逆襲の
シャア」でのシャアにまでいくのか、見識と才能のギャップが彼の後半生を解く鍵として、そこらへんをかなりわ
かりやすく説得的に語ってくれます。
いくつか書くと
・実は、基本的にシロッコと同類だった。ただし、感情を切り捨てないという一点で両者が違う
・自分が二流であることを自覚しながら、一流の目標のために働かなくてはならないという不幸の意識
・シャア最大の理解者としてのアムロ。自分を理解している一流の才能を持つ男、アムロをシャアは必要とした
・Zでは、周囲の状況や人に対してかかわりあうこと、責任をもつことを避けていた
等など

ガンダムの復習書に

ガンダムは1.5世代。ゼータとダブルZは見たが、それほど魅かれずに終わっていた。
本書は私のようにファーストガンダムのファンが読めば非常に懐かしく、あっという間に
読み終えてしまえる本。
ニュータイプとしては二流であるが故の苦悩という内容がとても興味をひく。

逆襲のシャアは見ていないが、苦悩するシャアが最終的にどこに行ったかが分かって
懐かしのガンダムが復習できた気持ちで一杯だ。
ガンダム本はこれが初めてだが、これほど客観的に本物語を解説したものは無いのでは。
ガンダムファンには是非お勧めしたい作。

読み物として申し分なし

本作はシャアの生涯を色んな角度から分析して書いている。

上巻ではシャアの生い立ちからエゥーゴに参加したところまでを追っている。
シャアは見識は一流だがニュータイプとしては二流であり、それゆえに苦悩したという内容が説得力
ある文章でかかれている。
ほかにもキシリアのジオン内部における権力闘争の話や、マ・クベ、コンスコンに対する考察ははっと
させられる内容だった。
もちろんアムロ・レイについてだって、シャアと対立せざるを得ない理由や
ララァと気持ちが通じたことの意味などについて書かれている。
ガンダムファンにとって必携といえるかどうかはわからないが、ガンダムの読み物好きなら買って
間違いない。

シャア・アズナブルという人間に対する一つの見解

シャアの言動を著者の観点から説明している本書ですが、特に目新しいことを言っている訳でもなく暇つぶしにちょうど良いかなという印象です。

あたかもシャアが本当に実在したかの様な書きっぷりは新鮮でした。
下の脚注付きイラストも良い感じ。

でもどうせなら上下巻合わせて1000円くらいで売って欲しかったです。

非常に丁寧で解りやすい

アニメを見たことがない人でも解りやすく作られている。
おおまかなあらすじを追う事はもちろん、登場するキャラクタ等の様々な用語にも
ページ下に補足として、イラストや細かい説明が加えられている。
確かに評伝ではあるが、シャアを取り巻く『ガンダムという世界観』を、
あまりガンダムに対する知識がない人が知るために打ってつけの本と言える。

また既に精通している人にも、シャアの細かい動きや思索、
その影に見え隠れする政治的背景に関する考察は読み応えがある。
些細なことだが、ただ一点、そのような人に対してだけ芳しくない点を挙げるとするならば、
作中にて異説として語られている内容や出典が明確でないことだ。
もちろん、ファンならばあれのことか、と思い当たる内容なのだが、
読み進める内に異説、異説と頻繁に出てくるものだから非常に気にかかる。
そのフォローは最後の註記にて多少触れられてはいるものの、説明の物足りなさは否めない。

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